特派員ブログ

こんぴら朝市で、ある魚と出会いました

「朝市」と聞いて、あなたが思い浮かべるのは何でしょうか。朝どれの新鮮な野菜、開店前から並ぶ常連さん、威勢のいい呼び込みの声……。私もすっかりそのつもりで、こんぴら朝市に足を運びました。

ちょっと待ってください! 実際に会場をひとまわりしてみたら、うれしい驚きの連続でした。

野菜のとなりに、まさかの小さな魚たち。人気のパン屋さんに、彩り豊かなちらし寿司まで。今回は、そんな“盛りだくさんっぷり”を、実際に見た順にレポートします。

野菜コーナーのすぐ横で、魚と目が合いました

会場である一の橋公園に着いてまず目に入ったのは、青空にはためく一本ののぼり旗でした。

「こんぴら朝市」ののぼりが、青空の下で揺れていました

「こんぴら朝市 KONPIRA MORNING MARKET」の文字と、緑の山のイラスト。この山、もしかして象頭山(ぞうずさん、金刀比羅宮が鎮座する山の名前)がモチーフ。まずは会場の顔である野菜コーナーへ向かいました。

大きななすや、ずっしりしたかぼちゃが並ぶ箱には、番号と名前が書かれた札がきちんと挿してあります……これぞ朝市、と納得しながら歩いていたら、少し離れた場所で足が止まりました。

水を張った青いたらいを、小さな魚がたくさん泳いでいました。かたわらには黒いお椀とすくい網、じょうごも並んでいます

なんと、たらいいっぱいにメダカがたくさん泳いでいるのです! お椀とすくい網まで用意されているところを見ると、すくって持ち帰る仕組みなのでしょうか。野菜を求めて来たはずが、いきなりメダカと目が合う……こんぴら朝市、油断なりません。

パンにちらし寿司まで並ぶ、食べもの天国

驚いたのはメダカだけではありません。会場を進むと、地元で人気だというパン屋さんのブースに行き当たりました。

焼きたてらしいパンが、次々と手に取られていきます。お好み焼き屋さんのブースは、売り出した端から売り切れていました。そして極めつきがこちらです。

えび、絹さや、錦糸卵、紅しょうがが彩る、手づくりらしいちらし寿司

見るからに手づくりの、彩り豊かなちらし寿司。えびに絹さや、錦糸卵、紅しょうが……このひと箱だけで、朝ごはんにもお昼ごはんにもなりそうです。野菜を買うつもりが、気づけば食べものコーナーで長居してしまいました。

ご当地グッズまで揃う、まちの縮図

会場をさらに歩くと、干し柿や、木の香りがしそうなバスソルト、ワンちゃんのおやつらしきものまで並ぶテーブルに出会いました。野菜、メダカ、食べもの、そして雑貨。こんぴら朝市は、もはや“なんでも市”と呼びたくなる充実ぶりです。

シルバーカーを引いて歩くお年寄りの姿もあれば、観光客らしき姿もあり、客層はかなり幅広いようでした。しかも聞けば、「うちも出店したい」と新たに手を挙げる出店希望者まで現れているのだとか。朝早くから、地元の顔なじみ同士が言葉を交わす……そんな空気が、会場全体に流れていました。

これだけの品ぞろえと人の輪を、いったい誰がどうやって支えているのだろう……気になって、少し話を伺ってみることにしました。

まとめ:次はあなたも、朝市デビューしてみませんか

会場の看板には、次回の開催案内が掲示されていました。

「ただいま開催中」の文字が並ぶ、こんぴら朝市の案内看板

尋ねてみると、こんぴら朝市が始まったのは、今から7年前。当時、商店街からスーパーや豆腐屋、パン屋といった個人商店が次々と姿を消し、車を運転できないお年寄りたちが買い物に行き場をなくしてしまう、という問題が起きていたのだそうです。それを見かねて動いたのが、地域で頼りにされている、貫禄たっぷりの“まとめ役”のような方。町のいくつもの団体を巻き込み、持ち回りで支え合う仕組みをつくり、この朝市を始めたのだといいます。

シルバーカーを引いて歩くお客さんの姿が多かったのも、この成り立ちを知ると、すとんと腑に落ちます。こんぴら朝市は、ただ野菜を売る場所ではなく、まちの暮らしを支えるための仕組みでもあるのです。

次回の開催日は9月13日、9:00〜の予定です。あなたも次にこんぴらさんへお参りする際は、少し早起きをして一の橋公園に立ち寄ってみてください。地元の方も観光客の方も、みんなが集う場所。野菜だけのつもりが、きっと私と同じように、たくさんの寄り道をすることになるはずです。

カテゴリー:イベント情報/グルメ情報

エリア:琴平

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